洪牙利(ハンガリー)備忘録

主にハンガリーでの思ひ出を綴っています

遠き日の思い出③ 〜別の場所からの移し替え〜

日本語を勉強しているハンガリー人の友達のFacebookへの書き込みが秀逸。

「今日は最後の曾祖父ちゃんの86歳の誕生日でした。☆゜*そのおじちゃんは死にかけているのに、ずーっとずっと元気そうに見えた。写真を取りたかったのに、それは私が生まれた時からいつもだめだめだめだめだめですって(笑) 私に話かけて、気分爽快になりました。リスタートした(笑) 私も同じような考えを持つ人になりたいと思った。まだ遅くないかな(笑) She is the fairy of my life. : )」

この文章の後におばあさんの写真が添付されている。結局、対象はおじいさんなのかおばあさんなのか、はたまたおじちゃんなのか。
多くの日本人が「いいね!」を押してるけど、どうやら突っ込んで聞く人はいない模様。

2013年12月

遠き日の思い出② 〜別の場所からの移し替え〜

コラという名前のナイジェリア人がいる。クリクリ頭のカツオくんみたいな男の子で、しょっちゅうハンガリー語の授業中に寝てしまい、ハンガリー人の先生に怒られる。(コラだけによく怒られる…などというしょうもないことを言いたい訳ではない。あしからず。)
先日、何故か皆が授業中に浮かれてとてもうるさい日があった。怒った先生が、「みんな静かに!コラが眠れないでしょ!」とこわい顔をして言った。一瞬皆キョトンとしたが、高度なユーモアに気付いた途端、どよめきが起きた。ザッツ・ハンガリアン・ジョークを間近で見た記念すべき瞬間か。違うか。

2013年10月

遠き日の思い出① 〜別の場所からの移し替え〜

学校が始まって一週間が過ぎた。だいたい教室の場所も分かった今日この頃。次の授業のため歩いていると、王様風の人に呼び止められた。
「これ、そこのやつ。余は昨日ドバイから来た。1年生なのだが教室が分からぬ。案内せい。(イメージ和訳)」
ぽっちゃり体型に口ひげが何とも威圧感を与えてくる。私とは違う教室なのに、気付けば「ささ、こちらです!」とばかりに案内を始めてしまっている私。
「しかし、何ともこの国は地味だな。アルカードとかいうショッピングモールに行ったが話にならぬ。余の国には5kmもの長さのショッピングモールがあるぞ。」
そのお話にならないアルカードはこの町一番のおしゃれスポットだ。暗い気持ちになりながら教室まで案内し、では私はこれで、と去ろうとすると、「これ、お前。教室のドアを開けい。」と言ってくる。仕方なくドアを開けると、何故か授業の真っ最中。一斉に私に視線が集まったので慌ててドアを閉める。王様が持ってる時間割表を奪い取って見ると、なんと1時間も前から授業が始まっているではないか。なんだ?確信犯か?うらめしそうな私を後目に、威風堂々と教室に消えていく王様であった。てか、ほんとに王様かどうかは分からないけど。

2013年9月

夜走り🌃

「夜走り」で調べると船の妖怪がヒットする。走る船を惑わすらしい。
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が、妖怪の話をしたい訳ではない。
ナイト・ランである。思ひ出作りにセゲドマラソン 30kmに出ましょうよ!と誘われたので練習に参加してみた、という話である。

結論:
私の今の豆腐のような体力で30kmも走ったら死んでしまうでしょう。

...結論を急ぎすぎた。出場は(自分の中では)諦めたが、練習のナイト・ラン時に風景を撮ったのでセゲドメモリーの1つとして載せたい。何ともまわりくどいが、そういうことである。るるる♪
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イエス、バンクシー🍄

私が住んでいるのは、ハンガリーのセゲドという町である。今年の3月下旬頃、セゲドの街角でこれを見つけた。

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大きさ的には20cm程度とおサイズ控えめ。
すごくバンクシーちっくだと思う。というか、もうそうなんじゃないかと割と真剣に思っている。
まわりに「ね、ぽくない?ね、ね、ぽくない!?」と聞いてまわるもイマイチ反応が薄い。

というわけで、そうだと思うことにした。
私はバンクシーを見つけましたよ。ブログのアイコンもこいつに変えてがっつりアッピールしていきますよ。よろしくどうぞ。うひゃひゃ!

スロベニアからの帰路

ピランから帰ってきてしまった。昨日リュブリャナに着いたけど、リュブリャナのことを書こうとすら思わないほどピランに魅せられてしまった。
一緒に行った他の2人と「10年後を目処に3人でピランに家を買おう、そして交代で使おう」という話をしたが、他の2人は「そだねー」くらいで私ばかりが真剣だった。

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食べまくったムール貝。すでに恋しい。

この文章はハンガリーに戻るバスの中で書いている。ハンガリーには嵐が来ているらしい。アイドルのことではない。stormである。向かう先には暗い雲が立ち込めており何とも不穏である。お先真っ暗ってか。うげげ😱

ぴらぴらピランはユートピア❤

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ピランという町をご存知だろうか。アドリア海に臨むスロベニアの小さな港町で、地中海の香りが漂う。「地中海の香りが漂う」などとカッコつけて書いたが、人生においてザ・地中海なる場所に行ったことがないため、友人の受け売りである。
浜辺からはクロアチアとイタリアがけっこう近くに見えるが、その2つに比べてピランの知名度は(おそらくダントツに)低く、そのため観光客が少なめで、かつ何かとお財布に優しい点も「これ、いくらに見える?」と安さに価値を見出だしたがる私のなにわソウルに強く強く訴えかけてくる。
6月と言えど気温は25℃を超えている。天気も雲1つない快晴。これは泳ぐしかない。てか水着持ってきたし(笑)。生まれて初めてのアドリア海での海水浴。何も考えずに上を向いて海に浮かぶこの開放感。筆舌に尽くしがたいとはこのことか。
シーフードも豊富である。これでもかというくらいムール貝を食べまくった。イカやタコも美味しい。ザッツ、メディタリアンフード。なんとまぁ白ワインがよく合いますこと。ヨーロッパでしかお目にかかることがない平たいピーチを市場で買ってその場でかぶりついた瞬間、心の声がもれ出た。ああ、帰りたくない、マジで。あああ...
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