洪牙利(ハンガリー)備忘録

主にハンガリーでの思ひ出を綴っています

ほしがりません、勝つまでは。

先日、関東圏に住む友人2人とLINEでグループ通話をしていたときのこと。コロナにまったく関係のない用件だったけれど、こんなご時世、どうしたって話題はコロナの話に。

「実はうち、3月末くらいに家族の1人が熱と咳で寝込んでたんだよね。」

友人Aが何かを決意したような声でそう言った。

保健所に電話して【コロナっぽくても診てくれる近くの病院】を教えてもらって受診したけど、その時は検査対象が「海外からの帰国者や、そういった方々と接触した人」などと限られていたから、結局検査はしてもらえず、ご家族の方は普通の風邪薬を飲んで家で寝ていたとのこと。そうこうするうちに、友人Aも倦怠感を感じるようになったらしい。

「今はもう家族も自分も大丈夫なんだけど、あれはコロナだったんじゃないかって。」

するとだまって聞いていた友人Bも言いにくそうに、

「実は、うちの所属長がコロナ陽性になったのだけど、自分もちょっとなんか最近だるくて。」

と言い出した。幸いなことに外出をしなくてもよい状況になったので、コロナだったら撒き散らすのが怖いから外出をせず過ごしているらしい。

改めて感じた、きっとみんなが心に抱いている疑惑。検査してないだけじゃないの?感染爆発直前じゃなく、もう爆発してるんじゃないの?という疑惑。

でも、日本に古くから根付く隠蔽体質が医療崩壊という大義名分のもと正当化されている!などと非難するのはきっと今やるべきことではない。とりあえず今個人レベルでできるのは外出の自粛。これ一択。

未曾有の事態に「マスク2枚」とか「CAさんが防護服の縫製を手伝う」とか、戦時中みたいな案しか出てこない我が国に過度な期待をせず、自分の頭で考えて感染拡大をしないよう行動に気を付けたい。

2020年4月11日